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スニーキングミッション?

 指導教官のベディンさんはアルカドノ協会の研究がマガティアの生態系に影響を及ぼしていると断定しています。その根拠は、ある事件だということなのですが...

 数年前、この地を大地震が襲い、マガティアを守護する魔法陣が崩れたそうです。それによって結界に綻びが出来るという災厄があったらしいのですが、それを引き起こしたのがアルカドノ協会所属の錬金術師なのだそうです。

 ここまでは多くの人が知るところとなっているそうですが、詳細に関してはベディンさんも掴んでいないようです。アルカドノ協会にはその記録が残っているだろうと、ベディンさんの指示で真っ暗な研究室に忍び込んだ私。苦心して持ち帰ったのですが、中身は白紙でした...

 

 

秘密に近づくための試練

 アルカドノ協会の機密文書が擦り返られていたことを知ったベディンさんは、これ以上の詮索をしない方が良いと私に忠告し、それ以降私を無視するようになってしまいました。

 この時、私の心はとても困ったことになっていました。錬金術を学ぶことよりも、ベディンさんが言っていた事件のことの方が興味深くなってしまったのです。

 そんな気持ちが表情に出てしまっていたのでしょうか、カソン協会長に呼び出されて戒められてしまいました。しかし、いくら恫喝されようが気になるものは気になります。そんな私を諦めさせるためなのか、協会長は私に試練を与えました。冒険者として少なからぬ経験を積んできた私にとっては雑作もないことでしたが。

 

 

廃墟と化した錬金術師の住居

 与えられた試練を難なくこなし、カソン協会長にも認めてもらうことが出来たようです。マガティアに伝わる闇の歴史などと協会長は言いますが、数年前の災厄とはそんなにも酷いものだったのでしょうか。

 協会長から与えられた新しい任務は、事件を引き起こした人物が研究を行っていたという建物の捜索です。既に何度も捜査の手が入っているとのことですが、その錬金術師の研究内容は明らかになっていないそうです。

 町の外れに立っていた問題の建物はどう見ても爆発があったようには見えません。内部は荒れてはいましたが、その程度は人が生活を止めてしまったから、というくらいのものです。埃や蜘蛛の巣を払いながら慎重に調査をしていると、不自然な場所に乱れた文字で走り書きがされているのを発見しました。

 

 

もしかしてミスった?

 埃のつもり具合などから判断して、机や棚の資料は以前にも誰かが調べているようです。これ以上の目新しい発見は期待出来そうもないので、ひとまずカソン協会長へ報告をあげることにいたしましょう。

 所詮、私は冒険者であって、探偵ではなかったということでしょうか。でしゃばった割りに成果が少ないので、報告をするにも恥ずかしくて気後れしてしまいます。

 しかし、私の報告を聞いたときのカソン協会長の反応はおかしなものでした。真剣な表情で独り、ぶつぶつと口の中で繰り返しています。それは私が予想していた以上に重要なことだったのでしょうか。今後についての指示をもらうどころか追い出されてしまいました。

 

 

ヒューマノイドと私

 ジェニミスト協会を追い出されてしまった私、このままでは過去の災厄について調べるどころではありません。災厄の原因となったのはアルカドノ協会に属していた錬金術師のようですし、今度はアルカドノ協会に潜入してみることにしましょう。

 しかし、その前にアルカドノ協会について少しでも情報を集めたいと思い、街の中を訊き回ってみることにしました。アルカドノ派は純粋に錬金術を追求するのではなく、機械工学、情報工学、電子工学などの科学との融合を目指している一派のようです。

 街の中にはヒューマノイドと呼ばれる人型のアンドロイドもありました。アルカドノ協会の技術力を量る為にも接触を試みることにしましょう。

 

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