

かえでの世界での楽しかったイベントも終わり、もみじの世界へと帰ってきた私。いつものところで鍛練をしようと足を運んでみて吃驚しました。どこを見ても人だらけで、お邪魔させてもらえそうなところはどこにもありません...
うろうろしていると、「上級准尉」さんと「ことのは」さんが一緒に暴れまわっている処に行き当たりました。お友達も大勢いるようですが、少し雑ぜてもらうことが出来ました。
エンジェルレイを修めるまではここで頑張ろうと思っていたのですが、この混雑具合ではまともに鍛練出来そうにありません。リプレ大陸での独り活動は厳しそうですし、お友達のサポートも足を引っ張ってしまいそう...私は行く場所を失ってしまったのでしょうか。

『妖精のことを愛するようになったのが間違いかもしれない・・・この頃そう思うことが多い。(中略)恐くてたまらない。すぐにではないけど・・・俺が人間である以上、彼女とはいつか別れてしまうだろう』
『妖精と人間の仲で子供が産まれることは珍しいと、きっと女神の祝福だろうと言っているが・・・不安になるのは何故だろう。妖精の血をもらうなら、きっと長生きすると思うが、(中略)すごく心配だ』
『錬金術は魔法とは違って、同じ価値の対価を払わなくては何も得ることができない学問・・・何を払うと長生きするのか。分からない』
『・・・研究が思うように進まない。どんな実験も失敗するばかりだ。(中略)・・・理論は完璧なんだが。だが、実験結果は全て失敗に終わっている』

以前、取材のために足を運んだ地、マガティア。鍛練に疲れた私は、船を乗り継ぎ、あちこちふらふらしてこの地に流れ着きました。錬金術にも興味のあることですし、暫く滞在することにしてみましょうか。
しかし、前回この街を訪れたときには少なからず不穏な空気も感じていた私。まずはじっくりと情報収集をすることにしましょう。
ざっと街の中を見て周った後、街の入口を見張る様にして立っている目つきの鋭い男性に話しを聞くことにしました。自称情報屋だというこの人物、この街の2つの錬金術団体のいざこざに関して少なからず情報を握っているようです。彼に取り入って行動し易くしてもらいましょうか。

マナの力を行使して神秘を扱う魔法。それに対して、人智で世界の理を解明していく科学。私の中では、魔法を扱えない人間が神秘の研究を行う過程で錬金術が確立し、その錬金術から派生した技術が科学だと認識されていました。
情報屋さんの話では正統な錬金術を追求していくのがカソン氏を協会長とするジェニミスト派のようです。錬金術について学ぶためにはこちらから訪れた方が理解しやすそうですね。
しかし、この派閥に属するためには錬金術師としての実力を証明しないといけないのだとか...情報屋さんに手引きをしてもらって会長に認めてもらうことは出来ました。

ジェニミスト協会で錬金術を学ばせていただけることになった私。早速指導教官のお手伝いをしながら講義を受けることが出来ました。教官のお名前はベディンさん。ご自分の研究室を持っていないようで、通路で合成実験をしているようです。
魔術師が冒険者として多く存在するこの世界の錬金術は、錬金術の在り方も少し異なっているようです。ベディンさんの研究は、魔術が使えない人でも魔術が扱えるように、魔術を閉じ込めた魔力石というモノを作り出すことのようです。
魔力石の原料には銀が用いられます。私が持つ化学の知識では電気と熱の伝導率に優れているとされるこの貴金属、軟らかくて加工もしやすいので錬金術には必須な鉱物なのだそうです。
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