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錬金術の成果?

 錬金術師の住まうマガティアの2つの協会、アルカドノとジェニミスト。それぞれの施設内に潜入をしてみると、どうやらお互いに目指しているものは異なるようです。そして、それが原因で反目しあっているようです。

 この街の錬金術は、賢者の石やエリクサの作製技術の模索ではなく、無生物から生命を生み出す技術の研究を主としているようです。

 ジェニミスト協会は純粋な錬金術団体のようです。怪しげな実験生物らしきものがうようよしていました。一方、アルカドノ協会の目指すものは錬金術と言えるのでしょうか?アンドロイドに心を持たせる研究をしているようです。M.S.G.の取材はほぼ完了したので、今度ゆっくりと両団体の代表と話しをしてみることにしましょう。

 

 

招待状

 マガティアの取材を切り上げてルディブリアムに戻ってきた私に郵便が届いていました。差出人は「nativemini」さんと「すぅぴ」さんとなっています。封を切って中身を確認すると、それは結婚披露宴の招待状でした。

 聖職者は世に大勢居るというのにおかしな話ですが、これまでこの世界には教会がありませんでした。それでは私を含めた聖職者とは何者なのでしょうか?

 そもそも聖職とはなんでしょう?辞書を引くと神聖な職業とあります。神聖とは穢れなく清らかで尊いこと、だそうです。特定の宗教を持たない私は、これまで自分が正しいと信ずることを行ってきたつもりです。こんな私が教会に足を運んでも良いものなのでしょうか?

 

 

ウェディングタウンにて

 式の始まりまではまだ時間があるようです。早めに移動してどんなところなのか調べてみることにしましょう。会場はウェディングタウンという処です。ペリオンに居た妖精にそこまで案内してもらいました。

 教会前の広場には既に主役の「nativemini」さんと「すぅぴ」さんが到着していました。お二人に簡単にご挨拶を済ませてから広場を散策してみることにしました。

 教会へは近づかないようにして広場を歩いてみると、多くの人達から声を掛けられました。親切にアドバイスをしてくれるようですが、なんだか少し雰囲気が違うような気がしないでもありません。そうこうしているうちに式が始まる時間が近づき、参加者達も集まりだしたようですね。

 

 

教会前

 教会は小さな丘の上に建てられていました。その丘の麓には参加者達が大勢集まって談笑していました。どこかで見かけたことのある方や、お名前を聞いたことのある方ばかりですね。

 教会の前に立つ老人は教皇の地位にある方のようです。式を挙げるお二人はこの老人に導かれて教会の中へと入って行きました。お二人の準備が整うまで、私達は教会の前でおしゃべりを続けていました。

 それにしても先程の教皇なる人物、本当に高い法力の持ち主なのでしょうか。私には神聖とか厳粛とかいった雰囲気は全く感じることは出来ませんでした。周囲を観察していると、シスターから式の準備が整ったとの報告があり、参加者達も移動を開始しました。

 

 

控えの間

 教会とは宗教活動の拠点となる建物の通称です。シスターによって私達が通されたのは大聖堂と呼ばれる建物のようです。

 礼拝堂手前にある控えの間では、参列者のためにスーツやドレスのレンタルが行われていました。確かに無骨な鎧や着の身着のままの普段着では、せっかくの華やかな式もみすぼらしくなりかねません。私もフォーマルなドレスなど持っていなかったので、一着レンタルすることにいたしました。

 ご祝儀の品物を預かってくれる人も居ました。皆さん、思い思いの品を託しているようです。こうして、準備の整った人から礼拝堂へと移動して行きました。

 

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