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いつもどおりの鍛練風景

 サテライトは離れた場所にいるお友達とおしゃべりが出来る便利なシステムですが、煩わしいと思うときが無いわけではありません。

 みんなで楽しくおしゃべりをしているときに突然流れ始める広告がそれです。広告内容は、誰かをお祝いするためのもの、或いは商品の売買を呼びかけるものなど様々。

 当局はそれ自体が収入源となっているので広告の内容を規制するつもりは無いようです。特定の個人を誹謗中傷するもの、人身売買を呼びかけるものなどお構い無し。

 個人間のトラブルには介入しないというのが当局の姿勢のようですが、人身売買、不正行為に対してはもっと厳しく取締りをしてもらいたいものです。

祭壇の控え室

 乱立する看板、過密するスケジュールの隙間を見つけて再びジャクムに挑戦する機会を「リリウム」さんが作ってくれました。

 今回の目標はスキル未修得の人たちにスキルブックをプレゼントすることだそうです。パーティは近距離組と遠距離組の2つ、私のお仕事は遠距離組のサポートです。

 私が属する遠距離組はトリプルスローを狙う「ちゃぶる」さん、エンジェルレイを狙う「弾楽」さんが居ます。全員生還を目指すのはもちろんですが、最低でもこのお二人には残ってもらわねばなりません。しかし、このパーティにはビショップが二人いる編成なので仕事をきちんと分担さえしていれば、きっと大丈夫でしょう。

本番直前

 時間が来て、祭壇前の控え室では討伐隊が編成されました。適度な緊張感と高揚感があり、集中力も高まってゆきます。

 討伐隊のメンバは慣れている人が多いと聞いています。前回は初めての挑戦で、しかも私自身がスキルブックを狙っていたので緊張でガチガチになっていたのが今にして判ります。

 祭壇に侵入し、みんなの準備が整うとすぐにジャクムが召喚されました。リーダの指示で攻撃が開始され、先ずは8本ある腕を落としてゆきます。前回と違い、自分の居場所を見失うことなく、メンバをサポートすることが出来ました。いよいよ此処からが本番、気を引き締め直しましょう。

本体戦

 最後の腕を落とすと、ジャクム本体との本当の闘いが始まります。祭壇の真ん中にどっしりと根を下ろしているジャクムですが、祭壇内に安全な場所など無くなります。

 降り注ぐ呪文、飛び回るガーディアンが絶え間なく私達の体力を奪い去ります。ジャクム本体から放たれる神気で若干身体も重く感じられ、いつもより反応が遅れる人もいます。

 それでも討伐隊のメンバは果敢に攻め続けます。そんなメンバをサポートするのが私に課せられた仕事です。解呪を、癒しを、激励をと唱え続けて支援します。

 全員が自分の仕事をきちんとこなしたことで、無事にジャクム討伐に成功いたしました。

みなさま、お疲れ様でしたー

 ジャクム本体を解体し終え、召喚されたガーディアンも一掃されました。祭壇内には戦利品が散乱しています。必要なスキルブックは落ちているのでしょうか。

 辺りを見回すと、すぐ近くに「弾楽」さんがいらっしゃいました。そして、ちょうど彼の足下にはエンジェルレイのスキルブックが落ちています。一方、「ちゃぶる」さんが狙っていたトリプルスローは何処にも見当たりません。岩陰などもよく探していたようですが、残念ながら今回はハズレだったようです。

 その後は宮邸に戻ってきて、戦利品の分配が行われました。抽せんの結果、高価なアイテムを譲っていただきましたが、自分で使うのはなんだか憚られてしまいますね。

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