最新 

 

 フニさんのために鎮痛剤を支給してもらうために防衛本部の格納庫に足を運んだときのことです。下層の方で作業をしているのか大きな音が聞こえてきたので立ち寄ってみました。

「そこの冒険者の君、僕のアシスタントしてみない?」
 華奢な体つき、機械油で汚れていますが整ってきれいな顔立ち、そして可愛らしい声。女性...ですよねぇ。それにしても「ぼく」って...お顔が汚れるのも気にならないようですが...
 エンジニアのケイさんは、リサイクルをテーマにいろいろと研究をされているようです。今、研究テーマに取り上げているMT-09の燃料が少なくなっているので補充をしたいのだとか。それならば、わざわざお手伝いするまでもありません。以前、「聖騎士レイン」さんの鍛練にお付き合いしたときにたくさん回収していたのでその場でお渡ししてあげました♪
↑topへ戻る
 

「キミタチ、ハナシ、スコシアル」
 その声(?)は音、いわゆる鼓膜を振動させる波では無く、直接私の頭の中に響いてきたように感じられました。
 直感的にこの声は危ないと判断しましたが、同じ内容を何度も何度もそれもだんだんヴォリュームを大きくして繰り返していきます。頭に響く大声音、しかも初めての体験なので上手く精神を集中させることが出来ません。

 洗脳だと気付いても抗うことが出来ない私、この声に従わないといけないと思い込んでいる意識の大半の部分が身体を勝手に動かしてしまいます。事もあろうか防衛本部に保管されている機密文書を声の主に渡してしまいました。途端に、頭の中に急激に広がる悪意、敵意、憎悪。
「オマエラ、カトウ、セイブツ、シンリャク、スグ」
 精神的な束縛が薄れ、身体の自由が戻ったので屈辱的ではありましたが、負の精神に押しつぶされる前に撤退することにしました...
↑topへ戻る
 

「はい、貴女達、ちょっとこっちへ来てもらえますか?」
 プルレンジャーイエローさんは手にした写真と私たちを照会しているようです。
「やっぱり、監視カメラに写っていた人たちですね。どういうことかお話しを聞かせてもらいます」

 事に至った経緯を説明した私たち、どうやら事情は理解してもらえたようです。しかし、信用してもらうことまでは出来なかったようで...
 自分の意志で行動できている証明をするためにウルトラグレイの退治と、隕石サンプルの収集作業をしました。洗脳状態にあったとはいえ、自分行動ついて自分で責任を取るのは当然のこと。一生懸命奉仕活動することで、少しは私の罪悪感も晴れました。
↑topへ戻る
 

 エンジニアのケイさんから、エオス塔にいるロムバードの行動プログラムを入手してくることを依頼されました。どうやら、防衛軍の新型兵器にその技術を応用できないか研究したいのだそうです。

 回収してきたメモリカードは司令室にいるポーターさんに解析してもらうよう、指示が出ていたので持っていきました。司令室に入って気付いたのは、大きな監視用モニタです。以前はあれ、ありませんでしたよね...って、監視よりも、保管・管理を厳重にした方が良いのでは?

 どこか頼りなげなポーターさん、お渡ししたメモリカードも解析中に不注意で破損させてしまうし...疲れたときには休むのもお仕事のうちだと思いますよ。体調が悪いのならなおさらです。もしや、気が小さくて言い出せないのでしょうか?
↑topへ戻る
 

 赤面したポーターさんからお手紙を手渡されました。えっ、そんな急に...私、困ります...
「これ...ケイさんに渡してもらえないかな...ホントは自分で手渡すべき何だろうけど...」

 恋のキューピッド役を仰せつかった私、ドキドキしながらケイさんにお手紙を渡します。私の目の前で開封して中身に目を通す彼女。
「彼の想いは伝わりました。でも...あぁ、僕にもっと積極的な行動力があれば...」
 どうやら彼女もまんざらではないようですね♪これ以上お邪魔にならないようにその場を立ち去ろうとしたところ、ケイさんに呼び止められました。ポーターさんにお返事渡すのですか?えっ、違う?新しいお仕事ですか?
↑topへ戻る

→115

NEXON社の著作物利用のガイドラインに基づき、当サイト内の版権画像の再転載を禁じます。