久しぶりにビクトリアアイランドに戻って参りました。最初にハインズ様のところへ行きたかったのですが、アルケスタ様のお言葉に従ってまずはペリオンにやってきました。
「次はどいつだ?ん、お前はまじない師だな。此処へ何しに来た?戦士の聖殿はお前の来る場所ではないぞ」
「コブシを開いて立て様。私の名はれむと申します。あなた様の仰るとおり私は癒しと祝福をしながら各地を回っております。今日はアルケスタ様の指示でこの指輪をあなた様にお見せしにやって参りました。ぜひお話を聴かせていただけないでしょうか?」
「俺に礼儀は不要だ、楽にしろ。それにしても、アルケスタだと?どれ。ほぅ、これはエルミナ様の指輪ではないか」
「あの、コブシ様。古代の本をご存知ありませんか?」
「あの失われて久しい本のことか。残念だが、今どこにあるのかはわからないな。手がかりになりそうなものならばあるのだが...これを渡す代わりとしてひとつ頼まれてもらえんか?」
「どんなことでしょう?私でできることならば」
「最近、戦士になりたいという若者が増えてきてな。俺も対応に追われて疲労が溜まってきたのだ。そこで力のクリスタルを持ってきて欲しいのだ。あれには俺の失われた力を取り戻す作用があるからな。この地にはクリスタルの欠片を持ってるヤツはいないし、精製できる技師もいない。おまけに俺には忙しくて自らオシリアまで行ってる暇はないのだ」 |