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 鍛練を兼ねた幸運のクリスタルの欠片探し、いよいよ達成の時は近くなってきました。
 いつものように青光の庭園で孤軍奮闘しているところへ「聖騎士レイン」さんがお手伝いに来てくれました☆

 あっという間に2つもの欠片を見つけてしまったレインさん...あの〜、そんなに頑張られてしまうと、私の鍛練にならないのですが...
 というわけで、残り2つとなりました。そうしたら、私とレインさんのやりとりをサテライトでキャッチしていた「中前」さんが最後の2つをプレゼントしてくださるとのこと。みなさま、ご協力ありがとうございました。これにて私のオシリア大陸での鍛練は終了です。

 この鍛練の期間で3つ成長することができました。さて、それでは鍛練を締めくくるべく、エルナスへ行って参ります☆
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 鍛練をはじめたときに耳にした噂を頼りにエルナスまでやってきました。お爺さんがいるということなのですが、どこにいるのでしょう。

「お嬢さん、良い目をしているのぅ。君なら儂の願いをかなえられるかもしれんな...儂の名はアルケスタ、この地で魔法の研究を始めて300年にもなる。どうじゃ、力を貸してはもらえんか?」
 通りすがりにいきなり声をかけられてしまいました。深いしわ、長く伸びた眉とひげ、確かに魔法使いのようです。
 きっとこの方が、私の鍛練を締めくくる試練を与えてくれることでしょう。

「はい。私でよろしければ、喜んで」
「そうか、ありがとう。実はこの大陸のどこかに『古代の本』という我々人間が手を出してはいけない魔法書が封印されているらしいのじゃ。
 君にはそれを見つけだしてきて欲しい。簡単なことでないのは承知の上じゃ。しかし、発見されれば価値があるものに間違いはない。儂はそれを研究してみたいのじゃ」

「わかりました。アルケスタさん、お力になりましょう」
「そうか、そうか。では、まずこの古代の本を執筆した人物の末裔がオルビスにいるらしいのじゃ。まずはその人物に接触してくれ。さすればなにかわかるだろう」
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 お手伝いで古代の本を探すことになった私、アルケスタさんの記憶を頼りにオルビスまでやってきてまずは情報収集開始です。
 広いオルビスの街中で見かけた人に次々と本のことを訊いてみますが知っている人はいません。そのうちにうろうろと辺りを探している風な女性を見かけました。もしかしたらこの人も誰かを捜しているのかしら?

「こんにちは」
「失礼ですが、ご主人様を見かけませんでした?」
「ご主人様?」
「ええ、ヘラー様は数ヶ月前にふらりと出かけてしまってからお戻りにならないのです。訪れる方もみな無駄足になっています」
「そのヘラーさんはどこへ行ったとか心当たりは?」
「そんなものあったら、私が自分でお迎えに上がりますよ。いつも何も言わずにお出かけになってしまうのです」
「そう、ではどなたかヘラーさんと親しかった方は?」
「ご主人様はあまり人付き合いのあった方ではないので...そういえば、唯一の幼なじみのゼイド様はエルナスにいらしたかしら?」

「エルナスのゼイドさんね。エルマさん、ありがとう。私も人を捜しているのですけれど、どうやらこのオルビスにはいないようなの。もしかしたら私たちは同じ人を捜しているのかも知れませんね」
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 エルマさんにゼイドさんの容姿を教えてもらった私は、エルナスですぐに彼を見つけることができました。

「あの、失礼ですがゼイドさんですか?」
「ええ。そうですが、何か?」
「私はれむと言います。実は、あなたの幼なじみのヘラーさんを捜しているのですが、どこかお心当たりはありませんか?」
「そうでしたか...私も彼女を捜しているのですが、まだ見つかっていません。数ヶ月前に彼女のお母様が亡くなってから家を出てしまったようなんです。時間が経っていますので、見つけるのは難しいかも知れません」
「そうだったんですか。彼女のお母様が...」
「そういえば、そのお母様の形見が誰かに盗まれたという話しを耳にしました。言われてみれば、彼女を見かけなくなったのはその頃からですね。もしかしたら、彼女はその形見を探しに行ったのかもしれませんね。形見のことならメイドのエルマに聞いてみてはいかがです?」
「ゼイドさん、ありがとうございました。さっそくエルマさんにお話を聴きに行ってきますね」

 すぐさまオルビスに戻った私はエルマさんのもとへ。
「エルマさん、ヘラーさんのお母様の形見について何かご存知ではありませんか?」
「あら?ゼイド様にそのことを伺ったんですか...あれは確か、月のない夜のことでした。何者かによって、ご主人様のお母様の形見は盗み出されてしまったのです。それからというもの、ご主人様のご様子が少しずつ変になっていって...」
「その形見というのはどんなものなのかはご存じないのですか?」
「ええ、存じません。ただ、ご主人様がいらっしゃらなくなる前に『老婆が...』とか、独り言を仰っていました。その時には特に変に思わなかったのですが、このオルビスには老婆と呼べるほどお歳を召した女性はいないのです。この大陸を旅するのが好きなゼイド様ならご存知かも知れませんね」
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「老婆?エルナスにもそんなに歳のいった人はいないけれど...あぁ、もしかしたらスピルナかな?あの人は確かオルビスの公園のどこかに棲み着いていたはずでしたね。気難しい老人ですけど、悪い人ではないみたいだし。話を聞いてみる価値はありますね」
 ゼイドさんにそう聞いて、私はオルビス公園を目指しました。今までに私が鍛練してきたところでは見かけなかったので、もっと奥の方ですね。あぁ、あの小屋かな?

「すみません。スピルナさんですか?お話を...」
「あんた、 人の家に上がり込んで何様のつもりだい?あんたなんかに構ってられないのよ、こっちは」
「非礼はお詫びいたします。ところで、ヘラーさんをご存じないですか?」
「しつこいわね。あんたと話すことなんて無いわよ」
「そう言わずに、どうかお願いいたします」
「そこまで言うのなら、あんたの誠意を試そうじゃないの。雪原でどこかへ行っちゃったあたしの大切な黒い水晶を見つけてきたら話を聞いてやらないでもないわ」
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