

錬金術師として永遠の生を追求することは、とても自然な行為だと思えます。愛する女性が自分よりはるかに長命な妖精であったならなおさらのことでしょう。
ドランさんの思念を頼りに彼の住居を調べなおし、それらしい銀細工のアクセサリを見つけました。そこは既に調査されていると思い込んで調べなかった私も抜けてはいましたが、それよりも前に調査しなかった人にも呆れてしまいます。まぁ、調査資料と銀細工のアクセサリでは探す視点も異なっていたということでしょうか。
それを彼の奥様であるフィリアさんに見せると、彼女は重い口を開いて胸の内を語ってくださいました。2つの協会は結託して彼女をドランさんの家から追い出し、協会長達はドランさんについて沈黙を守っているようです。何の説明も受けていない他の錬金術師達は憶測だけで噂を広めて現在に至っているようです。

マガティア中の人がなんと言おうと、どう思おうとフィリアさんはドランさんの潔白を信じています。しかし、身体の弱いキニちゃんを連れていてはフィリアさん自身が調べて歩くことも儘なりません。
母娘が追い出されてしまったドランさんの住居には秘密の書斎があるそうです。その場所へ存在は協会員達にも教えていないらしく、手掛かりを探す為にとフィリアさんが特別に入り方を教えてくださいました。
早速ドランさんの住居に戻り、教えてもらったとおりに仕掛けを作動させると地下へと続く階段が現れました。その書斎は個人的な書斎で研究資料などは見かけなかったとフィリアさんは言っていましたが...調査の結果、彼女も存在を知らなかったドランさんの手記を発見しました。

そこに綴られていたのは、妖精という異種族の女性を愛してしまった人間の男性の苦悩の日々でした。短命な我が身を嘆き、それでも諦めずに道を模索し、焦燥に駆られてゆく、せつなくなってくる物語...
この手記をこのままフィリアさんに見てもらっても良かったのですが、思うところがあってルディブリアムに向かいました。手記の後半は白紙が続いているのですが、ページを繰った跡が着いているのです。
マガティアの錬金術師に手記の存在を知られたくないので風来坊さんに見てもらったところ、やはり錬金術の跡が見て取れるようです。しかし、その内容を復元するのは此処では無理だそうです。私は高位の錬金術師を頼る為、ルディブリアムを後にしました。

オアシスの周囲に人が集まって形成されたアリアントの街とは違い、マガティアにはオアシスがありません。何にもない砂漠のど真ん中にどうやって街が造られたのでしょうか。
秘密は暴かれる為にあるのだ、とはドランさんの手記に掛けられた錬金術を解除したアルケスタ様のお言葉です。隠されていた続きのページには、マガティアの街のルーツが綴られていました。
数百年も昔、ある魔法使いが人目につかないよう砂漠の地下深くに魔法陣を敷き、そこを根城に活動していたようです。月日が流れ、流浪の民が魔法陣の上の砂漠に作ったのがマガティアの街なのだとか。ドランさんはその魔法使いの地下実験室を見つけていたようです。

古の魔法使いの実験室を調査するうちに魔法使いの研究資料を発見したドランさんは苦悩の末、自らの研究にこの魔法使いの研究内容を取り入れたようです。
ベディンさんは、マガティアを守護する魔法陣が数年前の大地震で壊されたと言っていました。数百年も昔に敷かれた魔法陣は、ドランさんの最新の技術を駆使した実験に耐えることが出来なかったのだ、とアルケスタ様は解説してくださいました。
そして、魔法陣が壊れたままのマガティアは近いうちに機能が麻痺するだろうと心配しています。そこで私が魔法陣を回復させることになりました。
アルケスタ様から魔法石を預かり、マガティアに戻ります。地下実験室へ続く通路は手記にあったとおり、ジェニミスト協会とアルカドノ協会を繋ぐ秘密通路で発見することが出来ました。
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