

登録制のサロン「ひみつの花園」、定期的にお茶会をするなどの交流もないので、籍だけ置いているという人が殆んどです。
この日は珍しく「撫子」さんが来ていたので、ご挨拶に伺いました。彼女は悪徳金融に乗り込んで、従業員達を懲らしめていたようです。
私も彼女のお手伝いに倣ってナイフを振り翳す女性相手にお説教をしてみましたが、どうやら撫子さんの活動の支障にしかなっていない様子でした。
取り敢えず、顔を拝見して様子も見ることが出来たのでお暇しようとしたら、一緒に遊んでくださるというので、地下鉄に移動しておしゃべりしながら遊びました。

オルビスの港に大きな鳥が棲みついたと聞いたので、確認しに行きました。確かに船の発着場の処に居るのは鶴ですね。
鶴を良く観察してみると、なにやらプレートを掛けています。「武陵行き6,000メル」と書いてありますね。お金を渡してあげると、大きな風呂敷を広げて器用に首に通しました。乗れと言っているようです。
細い首がしなっているので、墜落しないかとかなりの恐怖を覚えましたが、そんなことはお構いもなしにゆったりと翼を動かしています。
周りを見ると、他にも冒険者を運んでいる鶴が居るようです。みんな重そうに首を下げて飛んでいました。

鶴に運ばれて到着した武陵。いったいここはどんな土地なのでしょうか。早速M.S.G.の取材に出てみましょう。
すぐに住民と遭遇しました。この地の住民は大熊猫の姿をした獣人のようです。建物はかなり凝った造りとなっている辺り、文化レベルはかなり高いようです。
街をあげて武道を推奨しているのでしょうか、広い鍛練上には多くの木人が用意してあり、冒険者達が熱心に打ち込みをしておりました。
街の規模はかなり大きいようで、全てを見て回るにはかなりの時間が掛かりそうですね。私としては周辺地域の探索もしたいので、街の見学はそこそこにしておくことにしましょう。

街中の取材を切り上げて、外に出てみることにしました。いったいどんな生物が棲息しているのでしょうか。
街を一歩外に出たそこには、あまり手をつけられていない自然が広がっていました。人懐こそうなハリモグラや、何処か愛嬌のある蛇などが穏やな生活を送っているようです。
暫く道なりに進んでいくと、素晴らしい果樹園に到着しました。この広大な果樹園では桃が採れるようです。かごを背負ったお猿さんが収穫をして回っているようです。
喉が渇いていたので、ひとつ分けてもらおうと近づいたのですが、どうやら理解してもらえなかったようです。警戒されて暫く追い回されてしまいました。

果樹園を抜けると今度は畑のような景観が広がっています。何を栽培しているのでしょうか。
良く観察してみると、蕾がかなり大きくなっています。特徴のあるその蕾は、花弁が繋がっているようで風船のように膨らんでいます。
どうやらここで栽培されているのは桔梗のようです。桔梗は多年性の植物で、その根は生薬として利用されているそうです。鎮痛、鎮静の他、鎮咳や解熱作用があるといいます。
ここの畑の桔梗は根がもの凄く太く改良された品種のようです。それにしても何十年ここに植えられているのでしょう、じっとしているのに飽きた苗もあるようですが...
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