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抽選が終わるとすぐに、「男爵」様が花火で労ってくださいました。みんなも口々に声を掛けてくれます。 　当選した方々でこの場にいる人に払い戻しを済ませ、「なんばーず３」の定期開催は終了いたしました。今後のスケジュールは未定ですが、スポットで行われることになるかもしれません。 　多くの人とのふれあいを求めて開始されたなんばーず３ですが、参加してくださった皆さんには本当に感謝しています。鍛練の手を休めて、わざわざこのためだけに遊びに来てくれた人もいます。世界を超えて参加してくださった人もいます。そうやって知り合いになれた人たちは、私にとってかけがえのない財産となることでしょう。関わってくださったすべての皆さま、どうもありがとうございました。

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「なんばーず３」最後の抽せんが終わったペリオンは、楽しいおしゃべりの時間が続いていました。とりあえず解散は告げていたので、ひとり、またひとりと人数は減ってゆきました。 　半数以下になったところで、集計に漏れがなかったか確認するために私も場を離れることにしました。自分の部屋に戻ると、一通のお便りが届いていました。それは、かりんの世界の「きゅん子」さんからでした。 　彼女が所属する仲良しグループで、新しいイベントのテストが行われるといった内容だったので、見学させてもらうためにかりんの世界に遊びに行きました。 　舞台がよく見える安全でゆったりした観客席を持つ抽せん会場ってなかなか無いんですよね。少しでも参考になればと、私の経験談をお話させてもらいました。きゅん子さん、イベントの成功を願っております☆

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かりんの世界から戻り、ペリオンの街中をふらふらしていると、今まで見かけなかった人がいることに気がつきました。 　愛想の良い女性が移動式のカウンターを設置し、立て看板の前で通りすがりの冒険者達に声を掛けています。興味を覚えてこちらからお話を伺いに行ってみると、気持ちよく応対してくださいました。 　どうやら彼女は、新しく進出してきた旅行業者さんのようです。見聞を広めるために台湾と呼ばれる都市に旅行に出かけてみました。建物が所狭しと建ち並び、息苦しさを覚えます。しばらく行くと陽も暮れてきて、賑やかな屋台が目立ちはじめました。おいしそうな食べ物のにおいや、露店に飾られた可愛らしいぬいぐるみにいちいち足を止められ、夜更かしをしてまで楽しんでしまいました。

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夜の屋台を満喫した私は、旅行業者さんのいる処へ帰ってきました。こちらではもうひとつの都市、上海へ行くツアーも取り扱っているそうです。 　さっそく申し込んでやってきましたが、台湾に比べると見晴らしが良く、街の中も広い印象を受けました。こちらの方がのんびりしていそうですね。 　しかし、街の外に一歩踏み出してみてびっくりしました。街の外にはほとんど何もありません．．．長閑といえば長閑ですが、さまざまな家畜が好き勝手に歩き回っています。周囲を見回しても人影はありません。どうやら放し飼いにされているようですね。 　人の姿を見ても逃げ出しはしません。人に馴れているのでしょうか。触れようとして手を出してみましたが、怒らせて追い掛け回されてしまいました。

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気分転換の小旅行を終え、ルディブリアムに戻ってくると、なにやら問題が発生していたようです。 　関係者の報告によると、お友達が善くないモノに憑かれてしまったようです。これはとても哀しいことです。今まで刻を重ねて積み上げてきたものでも、崩れ堕ちるときはあっという間のこと。 　いろいろと周囲の話を聞いて、ようやくそれと対峙する決意が固まりました。ひとつのことに拘り続ける意思の力、執念というものは扱う方向さえ間違わなければ素晴らしい力だと思います。しかし、その源が煩悩にまみれているとき、人は其れを妄念とも呼び、恐れ忌み嫌います。 　物欲に狩られ、畜生道に落ちてしまったソレは、人の姿を捨てていました。私には祓えないかもしれません．．．

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